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入手カードレベル:14 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 37-1 海鳴市エリートデュエル1 10 38~48 1600~1920 高町なのは[夏服小学生] ユーリ&レヴィ[末っ子たちの応援] ディアーチェ・K・クローディア[ブラックスイート普段着] 夜天の書ミ:A べ:? イ:C 37-2 海鳴市エリートデュエル2 アリサ・バニングス[リーダー気質小学生] 八神リインフォース・アインス[八神堂店員] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] 夜天の書ミ:D べ:? イ:? 37-3 海鳴市エリートデュエル3 月村すずか[読書好き小学生] 八神シャマル[研修中医大生] ディアーチェ・K・クローディア[ブラックスイート普段着] ---- 37-4 海鳴市エリートデュエル4 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] 八神ザフィーラ[近所の人気者] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] 夜天の書ミ:B べ:? イ:? 37-5 海鳴市エリートデュエル5 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] 八神はやて[八神堂店主] ディアーチェ・K・クローディア[一家の料理番] 夜天の書ミ:E べ:? イ:? 37-6 VS アリサ 報酬 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] Lv 20 (AT+50) レアチケットピース 1枚 マイDPキャンディ 1個 (4600スタンプ)
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入手カードレベル:12 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 25-1 T Hノーマルクラスマッチ1 7 23~30 1040~1250 高町なのは[夏服小学生] 八神はやて[八神家の大黒柱] アミティエ・フローリアン[ふんわり長女] フレイムアイズミ:C べ:? イ:E 25-2 T Hノーマルクラスマッチ2 アリシア・テスタロッサ[T H店長の娘さん(姉)] 八神リインフォース・アインス[八神堂店員] レヴィ・ラッセル[リボン普段着] フレイムアイズミ:B べ:? イ:D 25-3 T Hノーマルクラスマッチ3 アリシア・テスタロッサ[海聖小学校生徒] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] ディアーチェ・K・クローディア[ブラックスイート普段着] フレイムアイズミ:E べ:? イ:A 25-4 T Hノーマルクラスマッチ4 フェイト・テスタロッサ[T H店長の娘さん(妹)] 八神シグナム[剣道大学生] ユーリ・エーベルヴァイン[優しい末っ子] クラールヴィントミ:A べ:? イ:C 25-5 T Hノーマルクラスマッチ5 リニス2世[テスタロッサ家の愛猫] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] ユーリ&レヴィ[末っ子たちの応援] クラールヴィントミ:D べ:? イ:F 25-6 VS アリシア 報酬 レアチケットピース 1枚 マイDPキャンディ 1個 (3400スタンプ)
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【名前】ティアナ・ランスター 【出典】リリカル遊戯王GX 【声優】中原麻衣(「魔法少女リリカルなのはStrikerS」のラグナ・グランセニック、メガーヌ・アルピーノ) 【種族】人間 【性別】女性 【年齢】17歳 【外見】オレンジ色のツインテール、細身 【性格】 初対面や目上の人間への礼儀は忘れないしっかり者、逆に友人などには素直になれない面も見受けられる 【原作での設定】 機動六課フォワードの一人、スバルと共にスターズ分隊として前線に出ることが多い。 兄の死、そしてその死への周りからの反応が心に傷を作っており、それ故に暴走してしまうこともあった。 その傷を克服した後はフォワードメンバーの司令塔として成長した。 【『リリカル遊戯王GX』での設定】 本編終了後から数年、執務官補佐としてフェイトの下についている。 スバルとの新たなクロスシフト「クロスファイアバスター」を習得。 【面識のある参加者】 名前 呼び名 関係 高町なのは(sts) なのはさん かつての上司であり恩師 フェイト・T・ハラオウン(sts) フェイトさん 現在の直属の上司 八神はやて(sts) 八神捜査官 元機動六課の部隊長 ヴィータ ヴィータ副隊長 かつての上司 シャマル シャマル先生 管理局の医務官 ザフィーラ ザフィーラ はやての守護騎士の一人 スバル・ナカジマ スバル 士官学校以来の親友。 エリオ・モンディアル エリオ かつての同僚であり友人 キャロ・ル・ルシエ キャロ かつての同僚であり友人 ギンガ・ナカジマ ギンガさん スバルの姉 【技能・能力】 能力名 内容 魔法 自分の魔力を用いて起こす技能。特に幻術、魔力弾操作系に優れる。 デバイス操作 デバイスを扱う技能。特にクロスミラージュの扱いに優れる。
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人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
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海鳴市ジュニアクラス1 入手カードレベル:9 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 13-1 T Hショップ交流会1 5 11~21 560~670 アリサ・バニングス[リーダー気質小学生] 八神シグナム[草間一刀流師範代] キリエ・フローリアン[マイペース次女] 13-2 T Hショップ交流会2 月村すずか[海聖小学校生徒] 八神シャマル[研修中医大生] シュテル・スタークス[めがねなし中学生] フォーチュンドロップ A-C 13-3 T Hショップ交流会3 アリシア・テスタロッサ[海聖小学校生徒] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] キリエ・フローリアン[マイペース次女] フォーチュンドロップ D-F 13-4 T Hショップ交流会4 プレシア・テスタロッサ[T H店長] 八神シャマル[研修中医大生] ディアーチェ・K・クローディア[成績№1中学生] 13-5 T Hショップ交流会5 アリサ・バニングス[リーダー気質小学生] 八神シグナム[草間一刀流師範代] ユーリ・エーベルヴァイン[優しい末っ子] 13-6 VS アリサ 報酬 レアチケットピース 1枚 マイDPキャンディ 1個 (2200スタンプ) +2013/05/11変更 DP 7 → 5 EX 10~15 → 11~21 海鳴市ジュニアクラス2 入手カードレベル: エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 14-1 T Hショップ交流会6 5 11~21 560~670 月村すずか[読書好き小学生] 八神はやて[八神堂店主] レヴィ・ラッセル[元気系中学生] フォーチュンドロップ A-C 14-2 T Hショップ交流会7 フェイト・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] キリエ・フローリアン[マイペース次女] フォーチュンドロップ D-F 14-3 T Hショップ交流会8 アリシア・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神はやて[八神堂店主] ディアーチェ・K・クローディア[成績№1中学生] 14-4 T Hショップ交流会9 クロノ・ハラオウン[優等生な中学生] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] シュテル・スタークス[めがねなし中学生] 14-5 T Hショップ交流会10 月村すずか[読書好き小学生] 八神シグナム[草間一刀流師範代] ユーリ・エーベルヴァイン[優しい末っ子] 14-6 VS すずか 報酬 レアチケットピース 1枚 マイMPクッキー 1個 (2300スタンプ) +2013/05/11変更 DP 7 → 5 EX 10~15 → 11~21 海鳴市ジュニアクラス3 入手カードレベル:9 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 15-1 T Hショップ交流会11 5 12~21 560~670 高町なのは[お部屋着小学生] 八神リインフォース・アインス[資格試験勉強中] レヴィ・ラッセル[元気系中学生] 15-2 T Hショップ交流会12 アリシア・テスタロッサ[T H店長の娘さん(姉)] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] ユーリ・エーベルヴァイン[優しい末っ子] フォーチュンドロップ A-C 15-3 T Hショップ交流会13 フェイト・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神ヴィータ[学校帰り小学生] キリエ・フローリアン[マイペース次女] フォーチュンドロップ D-F 15-4 T Hショップ交流会14 プレシア・テスタロッサ[T H店長] 八神リインフォース・アインス[資格試験勉強中] グランツ・フローリアン[グランツ研究所の博士] 15-5 T Hショップ交流会15 アリシア・テスタロッサ[T H店長の娘さん(姉)] 八神シグナム[草間一刀流師範代] シュテル・スタークス[インテリ中学生] 15-6 VS なのは 報酬 のろいうさぎ[ヴィータの相棒] Lv 20 (2400スタンプ) +2013/05/11変更 DP 7 → 5 EX 10~15 → 12~21 海鳴市ジュニアクラス4 入手カードレベル:9 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 16-1 T Hショップ交流会16 5 13~21 640~770 フェイト・テスタロッサ[T H店長の娘さん(妹)] 八神はやて[八神堂店主] レヴィ・ラッセル[元気系中学生] 16-2 T Hショップ交流会17 高町なのは[お部屋着小学生] 八神シャマル[ほんのり医大生] アミティエ・フローリアン[フローリアン家長女] 16-3 T Hショップ交流会18 アリサ・バニングス[リーダー気質小学生] 八神リインフォース・アインス[資格試験勉強中] シュテル・スタークス[インテリ中学生] グラーフアイゼン A-C 16-4 T Hショップ交流会19 月村すずか[読書好き小学生] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] アミティエ・フローリアン[フローリアン家長女] グラーフアイゼン D-F 16-5 T Hショップ交流会20 アリシア・テスタロッサ[T H店長の娘さん(姉)] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] ユーリ・エーベルヴァイン[優しい末っ子] 16-6 VS フェイト 報酬 ディアーチェ・K・クローディア[王の特訓] ×3枚 ユーリ&レヴィ[末っ子たちの応援] レアチケットピース 1枚 レベルマスタリーN 1個 (2500スタンプ) +2013/05/11変更 DP 7 → 5 EX 10~15 → 13~21
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未知あるいは既知との遭遇 ◆HlLdWe.oBM D-5を流れる川に架かっている一本の橋。 現在その橋のすぐ傍にいる八神はやての目の前では何とも珍妙な光景が繰り広げられていた。 それはあちこち破けた制服のせいで素肌が所々曝け出されたクアットロがシャマルに抱きついているという光景。 どう考えてもはやてが元いた世界では到底ありえない光景だ。 しかもクアットロは何かに怯えたように泣き喚きながら色々と丸出しという状態。 詳しく言うと左胸とか太腿とかお尻とか――補足説明すると下着を付けていないのでアソコもばっちり見えている状態だ。 はっきり言って色々と不味い。 この場にいるのがはやてとシャマルとクアットロの女性3人だけだとしても流石に不味い。 殺し合いの場でいろいろ露出するとは無防備もいいところ、そうでなくても精神上どうかと思われる状態だった。 「え、あぁ、クアットロ。シャマルから色々と話は聞いているけど……その、なんや、まずは着替えよっか」 「……そ、そうですね! ではお言葉に甘えて――」 さすがのクアットロも今の格好の不味さを感じて、慌てて座り込んで自分のデイパックからナンバーズスーツを取り出そうとした。 その様子はとてもあの冷酷な策士であったクアットロとは思えないほど拍子抜けするものだった。 クアットロの傍で様子を見ているシャマルは勿論の事、はやてでさえクアットロに対する警戒心を僅かながら緩めてしまう。 だが、それこそがクアットロの狙いだという事にはやてもシャマルも気付けなかった。 二人は「わざと無様な姿を晒して二人の警戒心を解く」というクアットロの策に見事に嵌っていた。 策士クアットロは心中で自分の迫真の演技を褒めつつ、騙されている二人に侮蔑の言葉を投げかけるのだった。 だが実際は演技ではなくキャロへの恐怖から来るものが多分に含まれていた事にこの時クアットロは気付く由もなかった。 寧ろ気付かないふりをしていたと言う方が正しい。 それを認めてしまえば自身のプライドに傷が付く事を無意識の内に察していたからだ。 そんな事は露知らず、ふとシャマルはある事を思い出してクアットロに声をかけた。 「あ、クアットロ。確かはやてちゃんの支給品の中に服があったけど」 「え、そうなんですか?」 「ん? あ、そういや入っていたなあ。でも一つはスモーカー大佐のジャケットやし、着るとしたらもう一つの方やけど……」 もう既に半ばナンバーズスーツを取り出していたクアットロだったが、その申し出は有難かった。 はやては知らないが、今クアットロが陵桜学園の制服に身を包んでいるのは要らぬ諍いを生まないためだ。 だからクアットロははやての持っているという服に興味を持ったように見せかけるために、とりあえず気になった事を聞いてみた。 「誰ですか、そのスモーカー大佐って?」 「さあ、知らん。オプションで煙草と海楼石付き十手が付いているから、どこかの軍人さんかも――」 「女、今『海楼石』と言ったか?」 それは突然の乱入者だった。 声が聞こえた方に視線を向けると、そこには一人の男が立っていた。 しかしその格好は上半身裸で雷様のような太鼓を背負い、おまけに耳が異様に長くて頭にはターバンを巻いている。 (なんや、あの変な格好の人? 自分の姿を何とも思ってないんか) 絶賛半裸状態のクアットロを横目に見つつ、はやてが抱いた第一印象はそれだった。 突然の乱入者に唖然とするばかりだったが、ようやく質問されたのはどうやら自分らしいという事に一泊遅れて気付く。 クアットロを早く着替えさせないと色々と不味いが、はやての中のクアットロは未だに要注意人物のレッテルが健在。 だからこの状態が続いてもあまり気の毒には思わなかった。 とりあえず無言の状態が続く事はあまり好ましくないようなので無難に答えを返しておく。 「ええ、確かに海楼石を持っていますが? えっと、私は八神はやてって言うんですけど、あなたの名前は?」 「神・エネルだ。冥土の土産に刻んでおけ」 「それってどういう意味――ッ!!」 はやての質問が最後まで言い終わらぬうちにエネルの答えは出ていた。 その答えは神の裁き≪エール・トール≫。 エネルの手が光輝いて放電し始めたと思ったら既にこちらに向かって雷が走っていた。 (ちょっ、こんな攻撃ありかいな!?) エネルの理不尽な雷撃への愚痴も虚しく、はやて達はあまりにも突然の危機を回避する術を持っていなかった。 このままではまず確実に雷の直撃で重傷、最悪感電死という結末が容易に想像できる。 迫りくる脅威に対して否定するかのように顔を伏せて目を閉じてみるが、そんな事で状況が変わる訳がない。 光の速さで襲いかかる攻撃に対抗策を考える時間も与えられないまま、無情にも雷ははやて達に―― 「――はやて!?」 ふと自分の名前が呼ばれた事に気付いてはやては伏せていた顔を上げて、恐る恐る目を見開いてみた。 そこにいたのは一人の男性。 銀の胸当てと黒のロングコートを身に付けて右肩には漆黒の片翼。 そしてリインフォースのように綺麗な銀髪。 「…………」 はやては目の前の男に対して言葉を返そうとして―― 「てめえ、覚悟しろ!!!」 聞き慣れた鉄槌の騎士の叫びも虚しく―― ――全ては光の中へ消えていった。 ▼ ▼ ▼ それは偶然だった。 もしもはやて達のいた場所が川辺でなかったら。 もしもはやてが海楼石という言葉を口にしなかったら。 もしもはやてがエネルの異常性を考慮した受け答えをしていたなら。 もしもエネルのエール・トールを放つタイミングがずれていたなら。 もしもヘルメスドライブの転移先がここではなかったら。 もしも転移してきたのがセフィロスとヴィータでなかったら。 結果は自ずと違うものになっていただろう。 だが起こってしまった事象を覆す事は出来ない。 この一瞬の邂逅がそれぞれに与える影響は大なり小なりある。 それがどうなるかはこれからの行動次第だろう。 ▼ ▼ ▼ 「あれで死んだか。死体は残すつもりだったがな」 そう呟くのは先程はやて達にエール・トールを放った神・エネルだ。 当初エネルは神社へ向かおうと考えていたが、地図を見ると神社へ行く方向から少し離れると別の施設がある事に気付いたのだ。 その施設はHELLSING本部という名前であり、何らかの組織の本部である事は容易に理解できた。 それならば人が集まっているのではないかと期待して寄り道するべくエネルは一旦HELLSING本部へ向かったのだ。 だが外から心網を使った結果、予想に反して本部には誰もいない事がすぐに分かった。 無駄な寄り道だったと軽く失望して当初の予定通り神社へ向かおうとした時、エネルの心網がはやて達三人を捉えた。 これは幸いとばかりに向かってみると、気になる単語が茶色の服を着た青海人の女から聞こえてきた。 ――『海楼石』、と。 海楼石とは某世界に存在する鉱物の一種である。 どうやら固形化した海と言われているが、詳しい事は杳として知れていないが、海楼石にはある特性がある。 それは「悪魔の実」の能力者の力を一時的に奪うというものだ。 以前エネルは海楼石のせいで不意を突かれて仮死状態に追い込まれた経験がある。 さすがに同じ轍を踏む気はないが、そのような神を蔑ろにする存在をエネルは許す気はなかった。 だから海楼石を持っていたはやてを抹殺しようとしたのだ。 死亡を確認するために死体は残る程度に手加減したつもりだったが、どうも手違いで川に落ちていったらしい。 エール・トールが直撃する寸前に何か不自然な爆発が起こったような気もするが、今となっては確かめる術もない。 だがあの距離で自分の雷撃を受けた上に川に落ちればまず生存する事はない。 そうエネルは判断して、一路予定通り神社へと向かうのだった。 【1日目 昼】 【現在地 C-5】 【エネル@小話メドレー】 【状態】疲労(中)、胸に大きな打撲痕 【装備】ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式、顔写真一覧表@オリジナル、ランダム支給品0~2 【思考】 基本:主催者も含めて皆殺し。この世界を支配する。 1.神社に向かい、狩りを楽しむ。 【備考】 ※心網の索敵可能範囲がおよそ1エリア分である事に気付きました。 ※漆黒の鎧を纏った戦士(=相川始)、はやてと女二人(=シャマルとクアットロ)を殺したと思っています。 ※身体に掛けられた制限及びゴロゴロの実の能力を駆使しても首輪を外せない事に気付きました。 ※なのは(StS)の事は覚えていますが、彼女と会ったのが何時何処でなのかは覚えていません。 ※なのは・フェイト・はやての3人が、それぞれ2人ずついる事に気付いていません。 ▼ ▼ ▼ E-4を東西に流れる川のすぐ傍の民家で一人の戦士が一時の休息に身を休めていた。 銀髪で黒ずくめの戦士の名はセフィロス。 そして彼の右腕に装着されているデュエルディスクには現在1枚のカードがセットされている。 『治療の神 ディアン・ケト』 それは「自分は1000ライフポイント回復する」という効果の魔法カードであった。 この会場内ではデュエルモンスターズのカードはデュエルディスク無しで使用する事ができるが、一度使用するとそのカードは消えてしまうようになっている。 だがデュエルディスクにセットして使えば何度でも使用する事は可能である。 もちろんセフィロスがそんな事を知っているはずがない。 このカードも元々はシグナムの物であったが、今の今までメモ帳の隙間に挟まっていてデイパックの中に眠っていたものだ。 セフィロスもはやてもまさかそんな所に挟まっていたとは知らずに今まで発見されなかった。 川に落ちた時にデイパックを一つ失くしたので中身を確認するために探ってたまたま発見されたのだった。 とりあえず調べた結果、流されたデイパックはセフィロス自身の物だと判明した。 だがそんな事は今のセフィロスには些細な事だった。 「そんなバカな……『はやて』は死んだはず……」 復讐鬼となったセフィロスは現状を理解できないでいた。 確か自分はついさっきまでアーカードとの死闘に明け暮れて、そこに横槍を入れてきたヴィータを殺そうとしていたはずだ。 だが次の瞬間には視界が一変して川辺にいた。 しかも目の前には死んだはずの八神はやての姿があった。 (いや、あの『はやて』こそ本当の『はやて』か――だが、私が死を見届けた『はやて』も『はやて』――) セフィロスは混乱した。 『はやて』は『はやて』ででも『はやて』ではなくてやはり『はやて』で…… セフィロスにとっては死んだ『はやて』も『はやて』、先程出会った『はやて』も『はやて』、ミッドチルダで共にいた『はやて』もまた『はやて』であった。 どの『はやて』が本当なのか咄嗟に判断できないでいた。 だが一つだけ確かな事がある。 あの時、セフィロスは迫り来るエール・トールに対して反射的に妖艶なる紅旋風を放って相殺を図った。 無論自身に迫る攻撃への対処という理由もあったが、それにも増してセフィロスの中にあった感情は単純だった。 『はやてを守りたい』 既にジェノバの思考に移行したセフィロスにとってそれはあり得るはずもない感情だ。 だがセフィロスは知らず知らずの内にそう思っていた。 結果として攻撃が相殺された余波で川辺にいた者達は全員川に投げ出されたが、重傷にはなっていないはずだ。 そんな事を考えて少し安心している自分に気付き、セフィロスはまた混乱する。 今のセフィロスは片翼の展開と幾度となく魔力を消費してきたせいか身体は限界に近かった。 回復中とは言うものの、すぐに動く事は難しいだろう。 幸か不幸か片翼の天使にはどうやら気持ちを整理する時間が必要のようだ。 【1日目 昼】 【現在地 E-4 川の近くの民家】 【セフィロス@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】回復中、疲労大、魔力消費大、顔面・腹部負傷小、額に打撲、全身にダメージ(中)、全身ずぶ濡れ、ジェノバ覚醒(ジェノバとしての思考)、困惑 【装備】憑神刀(マハ)@.hack//Lightning、デュエルディスク@リリカル遊戯王GX、治療の神 ディアン・ケト(ディスクにセットした状態)@リリカル遊戯王GX 【道具】支給品一式×2、トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【思考】 基本:全ての参加者を皆殺しにする。 1.あの『はやて』はいったい――? 2.今はまだアンジールは殺さない。ぎりぎりまで生かし、最高の痛みと苦しみを味わわせる。 3.アーカード、仮面ライダーの娘(=柊かがみ)、アレックスは優先的に殺す。 【備考】 ※身体にかかった制限を把握しました。 ※アレックス(殺し合いには乗っていないと判断)が制限を受けている事を把握しました。 ※参加者同士の記憶の食い違いがある事は把握していますが、特に気にしていません。 ※トライアクセラーで起動するバイク(ビートチェイサー2000@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~)は立体駐車場に埋もれていると思っていますが、運転はできないので無理に探すつもりはありません。 ※「仮面ライダーリリカル龍騎」における仮面ライダーの情報を得ました。 ※デスゲームと仮面ライダーの殺し合いに関係があるのではないかと思っています。 ※アーカードの弱点が心臓である事を見破りました。 ▼ ▼ ▼ 「……ん、ここは?」 まず目に飛び込んできた景色は四角い天井。 それが目覚めたシャマルの最初に目にした光景だった。 そして次に自分がベッドに寝かされている事に気付かされる。 「私は、確か……」 「シャマル! よかった、気が付いたんやな」 「は、はやてちゃん!?」 起きたばかりのシャマルに真っ先に声をかけたのは彼女の主である八神はやてであった。 だがその姿はシャマルが見慣れた機動六課の茶色の陸士制服ではなかった。 今のはやてが着ている服装は聖王教会のカリムが着ている漆黒の教会服だった。 (なんではやてちゃんの服が――確か、私達はエネルとか言う人に……) はやての無事を確認したシャマルの脳裏に徐々に記憶が蘇ってきた。 エネルという自称神が雷撃をこちらに放ったあの時。 シャマルは自らの身を顧みずにはやての盾となるべく、死を運ぶ雷撃の前に飛び込もうとしていた。 だがエネルの攻撃はあまりにも唐突に行われたものでシャマルがどう頑張っても間に合う可能性はゼロに近かった。 それでもシャマルは一縷の可能性に賭けて懸命に足を動かして全速力で走った。 予想外な事が起こったのはその時だった。 突然周囲の空間が歪んだと思ったら見知らぬ人と見知った人が一人ずつ現れたのだ。 見知らぬ人は銀髪の男で、見知った人は意外にもヴィータであった。 そして銀髪の男は雷撃を防ごうとして、ヴィータは「てめえ、覚悟しろ!!!」と言いながらこちらに向かってきた。 もしかして後ろにいたクアットロの存在に気付いて斬りかかろうとしたのか。 そんな事を頭の片隅で認識しながらはやてに飛び付いたところでシャマルの記憶は途切れる。 「はやてちゃん、ここはいったい、それにその服は?」 「ああ、ここはなのはちゃんの実家の翠屋。で、この服は私の支給品や。ほらシャマルにも見せたやろ」 はやての説明によると、ここはF-2にある翠屋2階に位置するなのはの部屋。 あの時自分達は爆発の影響で川に投げ出されて下流に流されてしまったらしい。 自分とはやてとクアットロは幸運にも流れ着いた場所がほぼ同じ場所ですぐに合流できたのだ。 しかもどうやら自分ははやてに抱きついて入水の衝撃を一身に受けたために今まで気絶していたようだ。 はやて達はひとまずどこか近くに休む場所がないか探したところ、この翠屋に白羽の矢が立って今に至る。 はやての服が変わっているのは川に落ちたせいで服装一式がずぶ濡れになったためだった。 因みにカリムのパンティーが想像よりも大きくて驚いた事ははやてだけの秘密にしている。 そしてそれは自分も同様で自らの服装を改めて見ると、ややサイズの大きなワイシャツに紺のズボンという服装だった。 胸元が若干肌蹴ているのは気のせいか、あるいは目の前の主の性癖か。 「ちょっと気絶している間に着替えさせてもらったで。ふふん、相変わらずシャマルのプロモーションは惚れ惚れしたわ~」 「え、はやてちゃん!? からかわないでください!!」 更に詳しく聞くと自分が着ている服は高町士郎の物らしく、どうも急いでいて間違えて着せてしまったという事だった。 元々着ていた服は現在1階で乾燥機にかけていて、クアットロはその見張り兼引き続き家捜しの最中と聞かされた。 「でもホンマ目が覚めて良かったわ。うぅ、良かった……」 「もしかして、はやてちゃん……ずっと私に付きっきりで――」 「当たり前やん。元いた世界が違っても私達が家族って事に変わりないよ」 「……はやてちゃん」 主の目にひっそりと浮かぶ涙を見てシャマルは何も言えなかった。 その胸の中にははやてへの感謝とはやてと巡り合えた事への感謝で満ち溢れていた。 ▼ ▼ ▼ さて、これで万が一にでもシャマルが私を疑う事はないやろ。 で、問題はこれからどう動くかやな。 ヴィータ、銀髪の男、あとはエネルとか言う変人と海楼石の関係と考えなあかん事多いな あんだけ問答無用とばかりに攻撃してくるって事は海楼石を恐れているんやろか。 ま、いざとなればシャマルやクアットロにも考えるの手伝ってもらうか。 それくらいは役に立つやろ。 まあ、余計な詮索されんように私のとこの守護騎士達と妖星ゴラスの関係は話さん方がいいか。 とりあえずその辺りは上手く誤魔化しとこう。 そういや橋の所で拾ったデイパックの中身もきちんと確認しとかな。 あの時はゆっくり見ている暇なかったし、ベルトの説明書をちょっと読むぐらいやったな。 でもあのベルト、スマートブレイン社製とか書いてあったけど、それってここに本社あるやん。 これだけの物が作れるって事はもしかして相当な技術あるんやろか。 スマートブレイン本社。 首輪の解析に役立つかもしれんな。 それにしても「当たり前やん。元いた世界が違っても私達が家族って事に変わりないよ」って我ながら白々しいなあ。 ま、精々勝手に勘違いしといてくれたらいいわ。 実のところ私はそんな事これっぽちも考えていないんよ。 ここに私の本当の家族も仲間もいない。 だから皆を利用してプレシアの技術を手に入れて元の世界に帰る。 守護騎士の皆も、なのはちゃん達も、あの銀髪の男も、徹底的に利用する。 そして、私が助けてみせる、私の家族を、この手で、きっと―― ――だから皆覚悟してな。散々使い倒して、ボロ雑巾のように捨てたるから。 【1日目 昼】 【現在地 F-2 翠屋2階なのはの部屋】 【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】健康、スマートブレイン社への興味 【装備】カリムの教会服とパンティー@リリカルニコラス、ツインブレイズ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2、スモーカー大佐のジャケット@小話メドレー、主要施設電話番号&アドレスメモ@オリジナル、医務室で手に入れた薬品(消毒薬、鎮痛剤、解熱剤、包帯等)デルタギア一式@魔法少女リリカルなのは マスカレード、デルタギアケース@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ランダム支給品0~1(元かがみのもの) 【思考】 基本:プレシアの持っている技術を手に入れる。 1.一段落付いたらクアットロから事情を聞き、銀髪の男やヴィータの事も含めてこれからどうするか考える。 2.ある程度時間が経ったらメールの返信を確かめる。 3.もう1人の「八神はやて」を探し、その後他の守護騎士を戦力に加える。 4.クアットロを利用する(おかしな行動は絶対にさせない)。 5.キングの危険性を他の参加者に伝え彼を排除する。もし自分が再会したならば確実に殺す。 6.首輪を解除出来る人&プレシア達に対抗する戦力の確保。 7.以上の道のりを邪魔する存在の排除。 【備考】 ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。 ※ヴィータ達守護騎士に優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。 ※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。 ※ヴィータと戦う事になったのはキングが原因だと断定しました(その事を許すつもりはありません)。 ※転移装置は「参加者を分散させる為の罠」だと思っています。 ※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。 ※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。 ※プレシアの目的はアリシア復活で、その為には普通の死ではなく殺し合いによる死が必要だと考えています。 ※プレシアには他にも協力者がいると考えています。具体的には並行世界を含めて闇の書事件やJS事件関係者がいると考えています。 ※施設には何かしらの仕掛けが施されている可能性があると考えています。 ※キングのデイパックの中身を全て自分のデイパックに移して、キングのデイパックも折り畳んで自分のデイパックに入れています。 ※図書館のメールアドレスを把握しました。 ※図書館にてシャマルと簡単な情報交換を行いました。 ※クアットロは善人のふりをしてシャマルを騙していると思っています(多少は信頼しかけている)。 ※エネルは海楼石を恐れていると思っています。 【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状況】健康、はやてへの感謝の念 【装備】高町士郎のワイシャツとズボン@魔法少女リリカルなのは 【道具】支給品一式、白衣(若干血で汚れてる)、ガ・ボウ@ARMSクロス『シルバー』 【思考】 基本:はやてを含めた、全ての仲間を守り抜く。 1.はやてちゃん、ありがとう。 2.落ち着いたらクアットロから事情を聞く。 3.はやて(A s)と合流したなら全力で守り抜く。機動六課の仲間達とも合流したい。 4.十代のことが心配。 5.そういえばヴィータちゃんと一緒にいた男の人はいったい? 【備考】 ※クアットロが別世界(JS事件後に更生した世界)から連れて来られたと思っています。 ※参加者が別々の世界・時間から連れて来られている可能性に至りました。 ※この場にいる2人のなのは、フェイト、はやての片方が19歳(StS)の彼女達でもう片方は9歳(A s)の彼女達だと思っており、はやて(A s)は歩けないものだと思っています。 ※クアットロを信用するようになりました。 ※エリオと万丈目がデュエルゾンビになっている可能性はあると思っています。 ※この殺し合いがデス・デュエルと似たもので、殺し合いの中で起こる戦いを通じ、首輪を介して何かを蒐集していると考えています。 ※図書館ではやてと簡単な情報交換を行いました。 ※川辺でヴィータが斬りかかろうとした相手はクアットロだと思っています。 ▼ ▼ ▼ (……さて、これからどうしましょうかね。一応気絶していたから包丁は私が拾ってきましたけど、それだけでは少し心許ないですね) 翠屋1階でクアットロはそんな事を考えつつも使える物がないか家捜しをしていた。 家捜しとは言うものの、翠屋の中は既に誰か来たのか使える物はほとんど残っていなかった。 (全く災難でしたわ。制服は使い物にならないわ、ナンバーズスーツは流されてしまうわで、最悪~) 実は今クアットロは高良みゆきの制服を着ていない。 それもそのはずで、件の制服は川を流れる間に破れ目が酷くなって最早身体を隠すという衣服の役目を果たさなくなっていたのだ。 しかも元々着ていたナンバーズスーツは川に落ちた衝撃で手放してしまって行方知れずという始末。 だから今着ている服と下着は辛うじて翠屋に残っていた代物である。 それは高町なのはの姉、高町美由希が通う私立風芽丘学園の制服だ。 胸元の黄色のリボンと白い襟が映える葡萄色のブレザーに茜色のスカートといった中々シャレたデザインの制服だった。 実際着られそうな衣服はこれと一般的なワイシャツと紺のズボンぐらいしか残っていなかった。 食料の方はもっと悲惨で、結論から言うと小麦粉ぐらいしか残っていなかった。 結局翠屋で手に入った物は僅かな衣服と大量の小麦粉ぐらいだった。 喫茶店にもかかわらず砂糖の類が皆無だった事もクアットロに疑問を抱かせる一因になっていた。 (まあ当然と言えば当然の処置ですね。地上本部にも使えそうな物はありませんでしたから。 でもこの中途半端な残り様は奇妙ですね、小麦粉は料理以外にも色々と使えそうだから助かりますけど。 もしかして先に来た参加者が持って行った?) 実はその可能性を示唆する物をクアットロは握っていた。 それは先立って翠屋内に危険がないか一足早く翠屋に入った時の事。 気絶したシャマルを寝かせる場所として八神はやてが希望した場所は二階にある高町なのはの部屋。 理由は小学生の頃からよく遊びに行って勝手知ったる部屋だからという。 だからクアットロも翠屋に着くとまずは二階の高町なのはの部屋を調べた。 着いた部屋には誰かいた痕跡はあったが、少なくとも今は無人になっている事が調べで分かった。 だから程なく外で待機していたはやてを招き入れる事ができたのだ。 だが後から翠屋に入ったはやては気付く事はなかった。 クアットロが高町なのはの部屋にあったメモを回収していた事に。 そこにはミッド語で『しばらく外に出る。俺が戻るまで、そこでじっと身を隠していろ』と書かれていた。 そしてはやては焦って気づかなかったが、裏にも『セフィロス』という文字が書かれていた。 (セフィロス!?) クアットロは元々セフィロスと面識はなかったが、ついさっき出会っている。 川に落ちる直前に現れた二人はセフィロスとヴィータだった。 セフィロスの方は実際に見た事はなかったが、アンジールから話は聞いていたので分かったのだ。 どちらも自分達スカリエッティ側と対立する立場だ。 現にヴィータは「てめえ、覚悟しろ!!!」と叫びながら問答無用に斬りかかりに来ようとしていた。 セフィロスも話によれば容赦など微塵もない恐ろしい人物らしい。 ここは是が非でも八神はやての信用を得て仲介役を頼みたいところだ。 (――とは言うものの、そこが問題なんですよね) 八神はやてと出会ってあまり時間は経っていないが、クアットロは気付いた事があった。 それは八神はやてが自分の事を疑っている事だ。 自分への疑いは向けられる視線だったり、話ぶりだったり、態度だったり、随所で滲み出ていた。 はやて自身はそれを隠しているつもりだろうが、完全に隠し通す事はできていない。 自分と同類だから分かるのだろうかともクアットロはふと思っていた。 それはさておき今の状況が続く事はクアットロにとって望むところではない。 なんとか状況を変えなければ思うように動く事もままならない。 (でも、なにか違和感があるんですよね、特にシャマルへの対応が。あとで探りでも入れてみましょうか) もしこの違和感を上手く利用できれば状況を変える事ができるかもしれない。 そんな思いを抱きつつクアットロの家捜しは続くのだった。 【1日目 昼】 【現在地 F-2 翠屋1階】 【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】左腕負傷(簡単な処置済み)、脇腹に裂傷(掠り傷程度)、眼鏡無し、髪を下ろしている、キャロへの恐怖と屈辱 【装備】私立風芽丘学園の制服@魔法少女リリカルなのは、ウォルターの手袋@NANOSING、血塗れの包丁@L change the world after story 【道具】支給品一式、クアットロの眼鏡、大量の小麦粉、セフィロスのメモ 【思考】 基本:この場から脱出する。 1.これからどうするか考える(特にはやてへの対応やキャロの事)。 2.その後は北方向で大人しくするか、南方の施設や病院に向かうか。 3.十代、シャマル、はやての信頼を固めて、とことん利用し尽くす。 4.首輪や聖王の器の確保。 5.チンクともコンタクトをとりたいが…… 6.フェイト(StS)との接触は避ける。 【備考】 ※参加者は別々の世界・時間から連れて来られている可能性に至りました。 ※アンジールからアンジール及び彼が知り得る全ての情報を入手しました(ただし役に立ちそうもない情報は気に留めていません)。 ※アンジールの前では『アンジールの世界のクアットロ』のように振る舞う(本質的に変わりなし)。 ※基本的に改心した振りをする(だが時と場合によれば本性で対応する気です)。 ※デュエルゾンビの話は信じていますが、可能性の1つ程度にしか考えていません。 ※この殺し合いがデス・デュエルと似たもので、殺し合いの中で起こる戦いを通じ、首輪を介して何かを蒐集していると考えています。 ※デュエルモンスターズのカードとデュエルディスクがあればモンスターが召喚出来ると考えています。 ※地上本部地下にあるパソコンに気づいていません。 ※制限を大体把握しました。制限を発生させている装置は首輪か舞台内の何処かにあると考えています。 ※主催者の中にスカリエッティや邪悪な精霊(=ユベル)もいると考えており、他にも誰かいる可能性があると考えています。 ※優勝者への御褒美についての話は嘘、もしくは可能性は非常に低いと考えています。 ※キャロは味方に引き込めないと思っています。 ▼ ▼ ▼ 現在崩壊したF-3の橋の場所には代わりの橋が架かっている。 それは半壊した列車。 しかもただの列車ではなく護送用に三層構造の装甲を装備した特別製の列車だ。 だがそんな頑丈だと思われる列車には所々穴が開いていて、まともに動くのか疑問を抱いてしまう。 一応それなりの長さはあるので川に渡す橋の代わりには十分なっている。 それをヴィータは呆然と眺めていた。 ヴィータは知る由もないが、これを橋代わりに置いたのは少し前にここに流れ着いたはやて達だった。 川から上がって馴染みのある翠屋に行こうと地図と方位磁石で現在地を調べたところ、そこは川の東側であった。 翠屋は西にあるのでどうにか川を渡る必要があったが、幸いはやての支給品の中にこの列車があったので橋代わりに架けたのだ。 余談だがはやてに与えられた支給品はこの列車とカリムの教会服、それにスモーカー大佐のジャケットであった。 見る人が見ればスモーカー大佐のジャケットについている十手が武器にならない事もない。 だがはやてのとって大きな十手など邪魔なだけであり、結果はやては武器が無いと判断していたのだ。 だがそんな事は今のヴィータには些細な事だった。 自分の身に何が起こったのかヴィータは何となく勘付いていた。 おそらく無意識の内にヘルメスドライブを使って偽者の『はやて』の元に転移したのは間違いないだろう。 だから突然の転移で一瞬セフィロスの手が緩んだ事で抜け出せた事も、目の前に偽者の『はやて』がいた事も納得がいく。 あと近くにはシャマルと見知らぬ女性もいた事も薄らとだが覚えている。 その時は頭が真っ白になって偽者の『はやて』に斬りかかろうとしたが、いきなり横から凄まじい爆発が起きた。 それはエール・トールと妖艶なる紅旋風の激突によるものだったが、咄嗟にヘルメスドライブを盾にして重傷は運良く避けられた。 しかしヘルメスドライブが無事かどうかは分からない。 もしかしたら攻撃を受けて破損した可能性もある。 だがこんな事も今のヴィータには些細な事だった。 (なんで、なんで偽者の『はやて』が生きていて、本物の『はやて』が死んでいるんだよ!!!) 今のヴィータの胸の内にあるのは失望だけ。 なぜならつい先程自らの主である『八神はやて』の死体を確認して、直後に偽りと断じている『八神はやて』を確認したのだから。 ヴィータの心の内は千々に乱れていた。 主と慕う本物の『はやて』が知らぬ間に死んで、姿を似せた偽者の『はやて』がのうのうと生きている。 それはヴィータにとってこの上なく理不尽に思える事であり、頭で分かっていても認めたくない事でもあった。 『八神はやて』はヴィータ達ヴォルケンリッターのとって特別な主だった。 今までの主は闇の書が齎す力を欲してページの収集を求める者が大半だった。 きちんと覚えていないが、たぶんそんな感じだったと薄らと記憶している。 だが『八神はやて』は違った。 人に迷惑をかける事を嫌ってページの収集を行う事を許さないばかりか、自分達を家族として迎え入れ、幸せな日々を与えてくれた。 そうヴィータ達はただあの幸せな日々を守りたいだけだった。 「それなのに、こんな結末って、ありかよ!!!」 思わず声を上げてしまうほど今のヴィータは湧き上がる感情を抑える事が出来なかった。 周囲に誰かいれば気付きそうな程の叫びだったが、幸いにも周囲に人影はない。 「これから、どうすればいいんだよ……はやてが死んで、あたし達――!?」 そこでヴィータはある事に気付いた。 それは自身の身体に関する事だ。 ヴィータの身体には今のところ何の変化もない。 だが、それこそが今のヴィータにとっておかしな事なのだ。 「なんで、消えないんだ?」 『八神はやて』つまり現在の闇の書の主が死んだという事は、次の主を求めて闇の書が転移する事に繋がる。 だが『はやて』が死んで2時間ほど経つと思われるのにヴィータの身体は消える兆候さえない。 試しに槍を指輪に戻したりバリアジャケットを生成してみたが、別に急激に身体に変化がある訳ではない。 そこまでやってみてヴィータはある結論に至った。 「そうか、そうなんだ。あの時死んでいた『はやて』も偽者だったんだ。本当のあたし達の『はやて』はまだ生きているんだ!!!」 つまり元々ヴィータの主である『はやて』はここに呼ばれていなかったのだ。 おそらく今もあの家で皆の自分達の帰りを待っているはずだ。 それがヴィータの辿り着いた結論だった。 それはもしかしたら逃避なのかもしれない。 だが『はやて』が死んだと認めたくないヴィータにはこれこそが真実だと思えたのだ。 「だったら、こんなとこ早くおさらばして――あ、そういえば……」 そこでヴィータはデイパックを一つ余計に持っている事を思い出した。 そのデイパックは川から上がる時に見つけて拾ってきた物だった。 今までいろいろ考え込んでいてまだ中身は確認していない。 「これって何が入って……って、なんだこれ? 確か船に付いている碇だっけ?」 まず現れた物はイカリクラッシャーというハンマー……どう見ても碇本体にしか見えない。 だが槍よりもグラーフアイゼンに近い役割の武器でヴィータはそこそこ満足していた。 そして期待に胸膨らませつつ続いて取り出したのは―― 「……見つかったか」 「お前、融合騎か?」 ――今まで様子見を決め込んでデイパックの中に隠れ潜んでいた烈火の剣精アギトだった。 【1日目 昼】 【現在地 F-3 橋付近】 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA s】 【状態】バリアジャケット展開中、疲労(中)、左肩に大きな切り傷、全身に擦り傷小、セフィロスへの恐怖 【装備】イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのは STS OF HUNTER、ゼストの槍(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2、デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F、ヘルメスドライブ(約5時間使用不可)@なのは×錬金 【思考】 基本:はやての元へ帰る。 1.融合騎か…… 2.はやての元へ帰るために―― 3.ザフィーラ、シャマルと合流して、殺し合いに乗っている偽者の八神はやてがいる事を伝える。 4.ヴィヴィオを見付けた場合は、ギルモンの代わりに守ってやる。 5.セフィロスとアーカードはぶっ殺す。 6.シグナムを殺した人物を見つけた場合は、仇を討つ。 【備考】 ※ここにいる『はやて』は全て偽者だと思っています。 ※デジヴァイスには一時的に仮パートナーとして選ばれたのかも知れません。 ※放送についてはシグナムからナイブズの間に呼ばれていた名前を聞き逃しました。 ※ヘルメスドライブの使用者として登録されました。 ※はやての元へ帰るためにどうするかまだ具体的には考えていません。 ※ヘルメスドライブはエール・トールと妖艶の紅旋風に対する盾として使った際に破損した可能性があります。 ※アギトの参戦時期はヴィータを知っている頃~ゼストが死ぬまでのどこかです。 【全体備考】 ※【F-3 崩壊した橋】の場所に半壊した護送列車が橋代わりに架かっています。 ※八神はやて、シャマル、クアットロの3人は「きちんと」下着を拝借して着用しています。 ※現在はやてとシャマルの服装一式は乾燥機にかけています。しばらくしたら使えるようです。 ※高良みゆきの制服(あちこち破けて服としての使えない状態)は【F-2 翠屋1階】に放棄しました。 ※ナンバーズスーツ(クアットロ)は川に流されました。 【半壊した護送列車@ARMSクロス『シルバー』】 レリックなどを含むロストロギア運送のための特別列車。 三層構造の装甲で上部での格闘も可能となっている。 但し所々破壊されて穴が開いていたりするので運行するのは無理と思われる。 【カリムの教会服とパンティー@リリカルニコラス】 聖王教会所属のカリム・グラシアが着ている黒の教会服とパンティー(補足すると洗濯したての状態)。 以下パンティーを拾った某牧師の感想。 『いやぁ、このでかさ、こりゃ穿いとるのは相当なデカ尻やな。しかも色が白や! 色気ないにも程があるで~』 【スモーカー大佐のジャケット@小話メドレー】 海軍本部所属のスモーカー大佐の着ているジャケット。 オプションとして大量の葉巻と先端に海楼石を仕込んだ七尺十手が付いている。 【治療の神 ディアン・ケト@リリカル遊戯王GX】 遊戯王カードの一種。「自分は1000ライフポイント回復する」という効果の魔法カード。 Back 王蛇のブランチ 時系列順で読む Next Road to Reunion Back 暇をもてあました神々の遊び 投下順で読む Next Road to Reunion Back 脅剣~キャロ・ル・ルシエ~ 八神はやて Next 銀色の夜天(前編) Back 脅剣~キャロ・ル・ルシエ~ シャマル Next 銀色の夜天(前編) Back 脅剣~キャロ・ル・ルシエ~ クアットロ Next 銀色の夜天(前編) Back Knight of the Rose(後編) ヴィータ Next 烈火(Side K) Back Knight of the Rose(後編) セフィロス Next Road to Reunion Back 暇をもてあました神々の遊び エネル Next STRONG WORLD/神曲・最終楽章(前編)
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入手カードレベル:13 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 32-1 八神堂エリートデュエル16 8 30~36 1280~1540 リニス2世[テスタロッサ家の愛猫] 八神ヴィータ[気合いの小学校3年生] アミティエ・フローリアン[ふんわり長女] レイジングハートミ:C べ:? イ:E 32-2 八神堂エリートデュエル17 フェイト・テスタロッサ[普段着小学生] 八神ヴィータ[学校帰り小学生] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] レイジングハートミ:F べ:? イ:B 32-3 八神堂エリートデュエル18 クロノ・ハラオウン[優等生な中学生] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] ディアーチェ・K・クローディア[ブラックスイート普段着] ---- 32-4 八神堂エリートデュエル19 エイミィ・リミエッタ[T H店員] 八神リインフォース・アインス[八神堂店員] レヴィ・ラッセル[リボン普段着] フォーチュンドロップミ:A べ:? イ:C 32-5 八神堂エリートデュエル20 高町なのは[お部屋着小学生] 八神ヴィータ[趣味はグランドゴルフ] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] フォーチュンドロップミ:D べ:? イ:F 32-6 VS ヴィータ 報酬 のろいうさぎ[ヴィータの相棒] Lv 30 (LC+50) レアチケットピース 1枚 レベルマスタリーN+ 1個 (4100スタンプ)
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スパロボW2週目55話からの分岐です。 なのでスパロボWのネタバレ注意 時間軸はJS事件後。で、六課運営期間延長済 種組はもとの世界に放置(種入るとスレチ扱いされそうですし) 一応メインはミヒロだけど、プロローグでは出てきません。 中二病臭がぷんぷんします。 ロボゲ板の某スレを知ったのが落ちた後なので見てませんので、似てたとしても関知しません。 というわけで、NGキーワードは「SRW外伝魔法少女リリカルミヒロ」でお願いします。 ザ・データベース…… 宇宙の死と新生を彷徨い知識と言う名の思ひ出を記憶する存在。 それは、時を経て変質し記憶した対象を破壊する存在になった。 そしてその変質の果てにひとつの終止符が打たれる。 感情が生まれ評論者の手ごまにされた推論者になった記録者は、 己が傀儡で動かされたことに気づき密かに妥当する力を作る。 それすら見通されているのにも気づかずに…… そして、知の記録の過程で起こった争いは冥王星で終結する。 「これが俺の、魂の一撃だぁぁぁぁ!」 ヴァルザカードのエクサノバシュート・オーバーが炸裂し 評論者の駆るサピエンティアは倒れた。 だが、悪は簡単には滅びない。サピエンティアを自爆させ次元の渦にすべてを飲み込もうとしたのだ。 ヴァルザカードは"知の記録者"のマスターシステムであるスキエンティアの心臓を抜き取り脱出しようとするが、次元渦の強大な引力よって大質量をもつヴァルザカードは引きずられていこうとする。 と言っても仲間を見捨てるはずがない。灯台守達は己が機体・肉体で繋ぎ止めようとする。 灯台守『ノイ・ヴェルター』の絆は強固であり、例え強度的に弱い部分があってもラムダドライバの意思の力で補強され、"最強の鎖"となってヴァルザカードを繋ぎとめた。 しかし……次元渦はその絆ごと飲み込もうとしたのだ。 ヴァルザカードと灯台守達は次元渦に飲み込まれる そして次元渦が消えたあとの宇宙には所謂"アークエンジェル組"(つまりラクシズ)だけであった… 55話外伝「魔法世界との接触」 ~次元の海~ そこには、ナデシコとヴォルストークがディストーションフィールドで身を守りながら漂っていた。 外に出てたパイロット達は既に収容されたが、この次元嵐によって航行システムおよび推進器が壊れ、ナデシコのホゾンジャンプもサピエンティアの爆発による次元嵐によってホゾンジャンプ関連のシステムが破壊されたため使用することができないでいた。 そのとき、ナデシコ・ヴァルザカードのカメラに白い船影が現れた。 「おや、どうやらあの戦艦から通信のようですね。」 と、影の薄そうな男ホリスが艦長に話し掛けた。 「つないでくださいな。」 ヴォルストーク(ヴァルザカードは既に合体を解除している。)の艦長シホミ・アーディガンはそう指示する 。 ちなみに、ヴァルアルム・アルムストラは始原文明エスの超技術で質量保存則を無視して小さくなってヴォルストークに着艦してます。(つまり、ス○ー○ラ○トで小さくなったと思ってください) 「こちら、時空管理局本局古代遺失物管理部機動六課所属L級改装艦船アースラ改艦長の八神はやてです。事件捜査中に次元振を観測し、急行したところ貴艦らを発見しました。こちらの指示にそって行動してくれれば貴方方を助けることができます。」 ~ヴォルストークブリッジ~ 「彼らの保護を受けるべきでしょうか」 と一緒にいるナデシコCの艦長のホシノ・ルリに相談する。 「とりあえず、この状況を打開すべきかと。ホゾンジャンプが使用できない現状ではもとの世界にもどる方法がありませんし。」 通信画面からはそのような現実的な答えが返ってくる。 そしてこんどはアースラへ通信を繋いだ。 「こちらは新・国際連合事務局直属部隊ノイ・ヴェルター所属ヴァルストーク艦長 シホミ・アーディガンです。貴艦の申し出に応じようと思います。」 その一言によりナデシコとヴォルストークはアースラの発するトラクタービームに引かれて、次元嵐のある一帯から抜け出していった。 「ねーちゃんたら親父と同じようなこと言っていやがる。俺にはグッサリやってきたってのによぉ」 「しかたないよ、こういうのは相手にあわせたほうがいいってお父さんも言ってたじゃない」 とぼやくのは着艦済みのヴォルホークに待機中のミヒロ・アーディガンとカズマ・アーディガン兄妹である。 「では、一時的に私達の保護下に入ってもらいます。それと、貴艦の様子を見る限り戦闘があったようですがこの時点を持って一切の戦闘行為をしないでください。あと……」 とはやては一度くぎってから 「私達の世界では質量兵器規制というものがあり、わたしたちの保護下に入るにあたって艦載機の封印処理を後ほど行いたいのですが、よろしいでしょうか?」 「わかりました。」 と短く声を発し通信は終了した。 それが、アーディガンファミリーの……いやミヒロ・アーディガンと魔法との出会いだった。 スーパーロボット大戦W外伝~魔法少女リリカルミヒロ~ たぶん、始まります。 目次へ 次へ
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前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ トリステイン城下町で男は目を冷ました。 男は何故ここで気を失っていたのかを思い出そうとする。 たしか路地裏で衛士どもに追い詰められていたはずだ。 その後、目くらましにするつもりで掴んだ植木鉢から青い光が溢れて……その後はよく覚えていない。 だいたい、ここは路地裏ですらない。地面が剥き出しとなった広場ではないか。 辺りを見回せばこの広場は意図的に作られたものではないことがわかる。 瓦礫の中、この場所だけが不自然に開けているのだ。 城下町にはこんな廃墟のような場所はなかったはず。 男は軽い頭痛に悩まされながらも考え続けるが、路地裏にいた自分が何故こんな所にいるのかどうしても思い出せなかった。 この場所には城下町を破壊する原因となった巨木が生えていたのだが、気を失っていた男はそんなことはもちろん知らない。 「おお、こんな所にいたのか。随分探したぞ」 悩み続ける男を呼ぶ声がした。 聞き覚えのある声の主を見て、男はほっとした。 彼を手引きしたトリステインの魔法衛士隊の人間ではないか。 その衛士は彼らの思想に共感し協力者となっているのだ。 「すまない。どうも記憶がおかしい。頭でも殴られたのかもしれん」 トリステインからの脱出も衛士が手引きをすることになっている。 男はふらつく足で衛士の元まで歩いた。 「そうか。だが、急いで安全な場所まで行かねばならんな。すでにこのあたりにも私以外の衛士が多く来ている。私とてその全てをごまかすことはできん」 衛士は少々あきれた目で男を見ていた。 それも仕方はないだろう。こんなところで考えにふけっていたのだ。逃亡中の間諜のすることではない。 「それで、俺はどこに行けばいいんだ?」 男はようやく元にたどり着いた。その頃になっても、まだ頭痛は取れてはいなかったが足下はしっかりしてきていた。 「なに、すぐに着くさ」 瞬間、男は腹に耐えられない熱さを感じた。 いや熱いのではない。痛みが酷くて熱さと体が勘違いしているのだ。 その証拠に自分の腹には魔法衛士隊の使う鋭い杖が突き刺さっているではないか。 「君の逃げ場所はもう死者の国しかないのだからね」 衛士は呪文を唱えながら、男から引き抜いた杖を振る。 それにより作られた雷撃が降り注ぎ、男を地面に叩きつけた。 なおも雷撃は続く。男は雷撃を受ける度に痙攣し、自らの体を地面にぶつけた。 それが数回。男は地面に倒れ伏したまま、手足を炭化させている。 男が自分の力で動くことは二度と無かった。 形態を通常のデバイスモードに戻したレイジングハートがいくつかの開口部から水蒸気を吹き出す。 それに合わせてルイズも肺の中の空気を全て吐き出した。 ルイズはかなり疲れていた。 いきなり生えてきたジュエルシードの大木に振り回されたというのもあるが、ディバインバスターの負担がかなりこたえていた。 練習の時から負担のかかる魔法だと解っていたが、実際に使うと思ったよりも疲れが出てきた。 前にユーノが言ったとおりもう少しプログラムを変えてみた方がいいかもしれない。 ──そろそろ帰ろうか。 そんなことを考えていると 「ねえ、ルイズ。そんなとこで何してるのよ」 後ろから声が聞こえた。 聞き覚えのある声だ。しかも、あまりここで聞きたくない声だ。 顔面を紅潮させたルイズはおそるおそる振り返る。 ばっさばっさ きゅるきゅる すぐさま目にも止まらぬ速さで顔を元に戻す。 「ユーノ、私、今幻覚を見たの。とっても疲れているのかも知れないわ」 「あ……それはね」 「なに言ってんのよ。幻覚じゃないわよ。ミス・ヴァリエール」 ルイズは歌劇俳優のように大げさな身振りで手を額に当て、絶望にうちひしがれる貴婦人のように空を仰ぎ見る。 「あぁ、どうしましょう。幻聴まで聞こえてきたわ。私、もうだめかも知れない」 そう、幻聴に違いない。そうに決まっている。 「いいから、こっち見なさいよ。幻聴じゃないわよ」 だが無慈悲にも現実は変わらない。後ろからはっきりと聞こえてくる声は幻聴でも幻覚でも無いような気がしてくる。 ルイズは意を決しておそるおそる振り向いた。 ばっさばっさ きゅるきゅる 風竜、それに乗った赤い髪の女と青い髪の女。 もはやどうやっても否定できない。 「あ、あははは。あははははははははは」 シルフィード、それに乗ったキュルケとタバサがいた。 キュルケだけでなくタバサも本から目を離してルイズを見ている。 ルイズは焦った。それはもう焦った。 どうしようどうしようどうしようどうしようどうしょう。 「さぁ、ゼロのルイズ。何から何まで全部喋ってもらうわよ」 キュルケは胸を突き出し、シルフィードの背中からルイズを見下ろしていた。 キュルケ達がルイズを見つけたのはシルフィードに乗って壊れていく町から飛び立った後だった。 しばらく町の外縁を周回していたのだが、そのうち遠くに空を飛んでいる白いメイジと茶色いマントのメイジを見つけた。 フライはそんなに長時間使える魔法ではない。使っている間どんどん精神力が消費される。 あんなところで浮かんでいてはそのうち精神力切れで地面まで真っ逆さまだ。 おそらく地上の根から逃げているうちにあんな所に飛び上がってしまったのだろう。 誰かは知らないが手助けくらいはしてやってもいいかもしれない。 しかし近づけば地上から蔓や蔦が伸びてきて捕まってしまう。 どうしようか手を出しあぐねているいるうちに、キュルケは驚くものを見た。 そのメイジは空を飛んだまま魔法を使ったのだ。 系統魔法ではフライを使ったまま他の魔法を使うことはできないのに。 さらにそのメイジの使ったもう一つの魔法もすごいもので、一撃で町中に生えていた巨木を光に変えてしまった。 スクエアのメイジだって、あんな魔法を使う者は少ないだろう。 こうなるとキュルケはその謎のメイジに俄然興味がわいてくる。 タバサに頼んで謎のメイジ近寄ってみるとまた驚いた。 白いメイジはルイズで、茶色いマントのメイジはルイズの男ではないかと疑っている少年だったのだ。 まさに一石二鳥。面白いことになりそうではないか。 そのルイズは今、目の前で酷く慌てている。 ルイズの気持ちもわからないではないのでキュルケは待ってやることにした。 待っている間、キュルケはルイズをじっくり観察する。 まず、あの白いドレス。悪いものではない。それどころかとてもいいものだ。 裕福な貴族の生まれのキュルケの目から見ても感嘆を覚えるような一品だ。色も光沢もすばらしい。生地の質も一級品だ。 あれと同じものを揃えようと思ったらお金だけでは無理だろう。 続いて、杖。 全部金属で作っているようだ。どんな金属かは解らないが、かなりの技術で作られているように見える。 これも同じものを手に入れるとなれば相当腕のいい土系統のメイジを見つけなければならないだろう。 ──いいものを揃えたわね そこで、キュルケは閃いた。 ゼロのルイズがフライを使いながらも魔法を使っている理由、スクエアに匹敵するような魔法を使っているのはドレスと杖が強力なマジックアイテムだからに違いない! となると疑問はルイズが何故そんなものをルイズが持って使っているかと言うことになる。 ──何か面白そうな話が聞けそう 学校の授業や、ボーイフレンド達との逢瀬よりも面白いかも知れない。 キュルケは赤い唇の端を少しだけ上げた。 顔面の全ての汗腺から汗を吹き出しつつ、ルイズは脳をフル回転させていた。 どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう なんとかごまかさないといけない。 「あ、あの・・・・・・」 「ちょっと今は静かにして」 ユーノが何か言い足そうにしていたが、今は待ってもらう。 今は集中しないといい考えが浮かびそうにない。他のことに気を回している余裕もない。 「うん、わかった」 こうなってはルイズは聞く耳を持たない。アイデアはあったがユーノは黙っておくことにした。 「Knock out by buster.(砲撃で昏倒させましょう)」 レイジングハートの提案は少し心惹かれるものがあったが止めておく。 いくらツェルプストーでも学友相手には過激すぎる。 第一、解決になりそうにない。ここはもっと穏便な別の方法が必要だ。 ルイズはさらに考える。 そうえば、キュルケはさっき自分を「ゼロのルイズ」と呼んでいた。 ルイズはそこに光明を見いだす。 キュルケは自分をゼロのルイズと呼んでいる。 ゼロとは魔法を使おうとすれば全部爆発。成功率ゼロという意味のゼロだ。 だけど、今は違う。 空を飛ぶ魔法は爆発無しで使える。 ジュエルシード封印の魔法だって爆発しない。 ディバイバスターだって爆発……爆発……少し置いておくことにする。うん。 そう、自分は以前とは違う。魔法が使えるゼロではないルイズだと思わせれば、ルイズとは別人と思ってくれるかも知れない。 冷静に考えればかなり無理がある論理展開なのだが、ルイズはとにかくそう考えた。 ルイズはゼロではない二つ名を考える。そして見つけた。 これなら完璧。絶対に大丈夫に違いない。 「わ、私はルイズじゃないわ」 「はぁ?じゃあ、誰だって言うのよ。その髪、その顔、その胸。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール以外の誰だって言うのよ」 ──聞いて驚きなさい。 ルイズは自信満々に自分の名前を宣言した。 「私は、ルイズじゃない。私は魔法少女リリカルイズよ!!!!!」 ばっさばっさ きゅるきゅる シルフィードの鳴き声と羽音がよく聞こえてきた。 そういえば、いい天気ね。町まで遠乗りしてよかったわ。 小鳥の鳴き声も綺麗ね。だってキュルケとタバサ、それにユーノだって聞き惚れてこんなに静かじゃない。 ルイズの思考は体を離れかけていた。 キュルケは必死に口を引き結んでいた。 少しでも力を弱めれば決壊してしまう。 だが、それも無駄な努力で限界はすぐに来た。 「ぷっ」 唇の間だから空気が漏れる。 後はもう止められない。 「あはははははははははははははは、あはははははははははははははは、あはははははははははははははは」 笑い声で正常な思考を取り戻したルイズは頭を抱えそうになった。 「な、何よそれ、魔法少女って何よ。魔法少女って」 ホントは魔導師と言おうとしたのだ。ユーノはメイジのことを魔導師という。これだけでも印象はかなり変わるはずだ。 それが、どこをどう間違ったのか魔法少女になってしまった。 「そ、それに、リリカルイズ……リリカルイズって……あははははははははははははははは」 リリカルイズじゃないもん。リリカルルイズだもん。 ここでも滑舌が徹底的に悪かった。 あー、もー、どうしよう。というか、どうしようもない。 「ねえねえ、タバサ。聞いた?魔法少女ですって、魔法少女。しかもリリカルイズ……あははははははははあはははは」 タバサは小さく肯いた。そして笑い転げるキュルケに言った。 「彼女は魔法少女リリカルイズ。ルイズじゃない」 ばっさばっさ きゅるきゅる ルイズは固まった キュルケも固まった ユーノもついでに固まった 三人の魂はどこかに飛んでいった。 最初に魂を取り戻したキュルケはこめかみを押さえながら、ゆっくりとタバサに言い聞かせた。 「ちょっと。タバサ。冗談よね。まあ、あなたにしては面白い冗談だと思うけど。別にあの子につきあってあげなくていいのよ。あの子はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよね?」 タバサは首を横に少し大きく振った。 「彼女は魔法少女リリカルイズ。ルイズじゃない」 キュルケは思いっきりたじろいだ。 その時のタバサの目は真剣だったからだ。 本気だった。本気と書いてマジだった。大マジだった。 その瞬間、ルイズも魂を取り戻した。 「じゃ、じゃあそういうことだから。リリカルイズは次の戦いに旅立つわ」 言うが早いがルイズは未だ茫然自失のユーノの手をひっつかみ、空の彼方にダッシュ。 「待ちなさい!タバサ、ルイズを……」 「ルイズじゃなくてリリカルイズ」 「ああ、もう。なら、そのリリカルイズを追うわよ!!」 「無理」 「なんで?」 「もう、追いつかない」 ルイズの姿はすでに砂粒よりも小さくなっていた。 「……どんな速さしているのよ」 砂粒もすぐに見えなくなる。 そうなってもキュルケはまだ地平線を見つめていた。 城門前に止められたヴァリエール家の紋章の着いた馬車の中では桃色がかったブロンドの夫人が高貴さを漂わせていた。 誰であろう、ラ・ヴァリエール公爵夫人である。 ラ・ヴァリエール公爵はすでに軍務を引退しており、特別なことがない限り城に出る必要はない。 しかし、それでも公爵家ともなれば国政と全く無関係ではいられない。 そこで公爵夫人は内政で多忙な夫に代わり、衛兵に顔を知られる程度の頻度で登城をしていた。 待つこと数分。馬車の外より夫人を呼ぶ声がした。 「奥方様」 「入りなさい」 夫人の呼びかけに応じ、馬車に入ってきた人物もまた桃色がかったブロンドの女性であったが、その雰囲気は夫人とはかなり違う。 髪を後ろでしばり、剣を帯く姿は武人のそのものであり、高貴さよりも勇猛さがにじみでている。 「町の様子はどうでしたか?」 「は。町を占領していた木々は出現と同様に突如消滅。住民の混乱もひとまず収まりつつあります」 「そうですか。原因はやはり?」 「はい。私が見つけた不審者のようです。あの者が何らかのマジックアイテムを使ったと言うことです」 桃色のブロンドの武人は城内で不審者を見つけ、一太刀を与えていた。 「その者は捕縛されたのですか?」 「いえ、グリフォン隊が追い詰めたものの激しく抵抗したためやむなくライトニングクラウドで……」 「そうですか」 夫人はため息をつく。 ライトニングクラウドを使ったということは、持ち物は全て焼き尽くされているはず。 不審者の背後を探ることはもはや不可能であろう。 「奥方様。マンティコア隊隊長がお礼を申し上げたいと来ていますが」 「礼はあなたが受け取っておきなさい。私は何もしていません」 「しかし……」 「すでに言いましたよ」 桃色のブロンドの武人はもう一度外に出る。 つい昔の癖が出てしまった。すでに引退した身なら、もう少し遠慮をした方がよかったかも知れない。 それでも、この事件は気になった。最低限のことでも調べずにはおられなかったのだ。 夫人は柔らかい椅子に深く体を預け、目を閉じた。 やがて、馬車が動き出す。 夫人はトリステインの未来と自分の娘達、そして馬車の外を歩く武人に思いを馳せた。 全力で空を飛ぶこと数十分。ルイズは学院の近くに着地した。 飛んだまま帰ってしまってはみんなにばれてしまうので、直接学院には飛んで戻れない。ここからは歩きだ。 「ふう……今日は疲れたわ。なんでだろ」 とは言ったものの理由はわかっている。 町中に出現したジュエルシードの大木と戦ったからだ。 でも、それよりその後でキュルケと遭遇した事の方で疲れているような気がするのは何でだろう。 続けてユーノが着地する。いつものように姿をフェレットに変えようとしたときだ。 「あっ!」 ユーノが少し大きな声を上げる。 重大なことに気づいたのだ。 「どうしよたのよ、ユーノ。大きな声で一体」 「ごめん。でも、ルイズ大変だよ」 「どうしたの?」 まだこれ以上何かあるのだろうか。ルイズはうんざりした気分になった。 「馬を町に忘れている」 「あっ!!!!」 ルイズが目と口を大きく開ける。 そういえば、あの騒ぎですっかり忘れていた。 「どうしよう……」 「取りに行かないといけないよ。預けっぱなしはいけないんでしょ?」 「うん……」 疲れがさらにどっと出てきた。意味のない往復は疲れるだけだ。 「それでね、ルイズ。一つ聞きたいことがあるんだ」 「なに?」 「どうして、町に行くときに飛んで行かなかったの?馬よりずっと早いのに」 「!!!!」 喉から飛び出しそうになった驚きの声を抑える。 そういう発想はルイズにはなかった。 系統魔法のフライは長距離移動には適さない。少し長く使っただけで精神力がきれてしまう。 そのため、スクエアメイジであっても少し遠いところ、例えば学院から町に行くときには馬を使う。 こういうこともあって、ルイズには町まで魔法で飛んでいくという発想はなかったのだ。 だが、言われてみればその通り。 今ルイズが使う飛行魔法は系統魔法よりずっと疲れずにすむし、遠くまで早く飛べる。馬を使う必要はなかったのだ。 でも「考えてなかったわ」とはユーノに言いたくない。 主人としての沽券に関わるではないか。 だからルイズはこう答えた。 「そ、それはね。ほら、飛んで行ったらそれを人に見られちゃうかも知れないじゃない。だから馬で行ったのよ」 「あ、そうか。そんなこと考えてなかったよ。すごいよルイズ」 ──よかった。ごまかせた。 ユーノの感嘆の声を聞きながらルイズは額ににじみ出た汗を袖で拭き取り、もう一度バリアジャケット姿になる。 早く馬を取りに戻らないと帰りには夜になってしまう。ルイズはユーノと空に飛び上がり、町へ向かって速度を上げた。 その頃。 ルイズの馬は「ルイズが忘れて帰ってしまった」と判断したキュルケが乗って帰っていた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ